仁王門(におうもん)

応仁の乱(1467~1477年)によって焼失しましたが、15世紀末に再建され、平成15年(2003)に解体修理されました。清水寺の正門で、幅約10メートル、奥行き約5メートル、棟高約14メートルの、室町時代再建当時の特徴を示す堂々たる楼門です。
入母屋造り、檜皮葺(ひわだぶき)、鮮やかな丹塗りのため「赤門」とも呼ばれています。西門・三重塔とあわせて、絶好のシャッタースポットです。

鮮やか、華やか「清水寺の顔」
美しい丹塗りに映える正面軒下の「清水寺」の額は、平安時代の名書家、藤原行成の筆と伝わっています。
また、門の両脇には像高365センチメートル、京都で最大級の仁王像が金剛の大力で清水寺を警護しています。向かって右側が開口阿形(あぎょう)の那羅延堅固王(ならえんけんごおう)、左側が閉口吽形(うんぎょう)の密迹金剛力士(みっしゃくこんごうりきし)。
檜材の寄木造で、均整のとれた骨格と躍動的な姿態が、鎌倉時代の様式をよく表しています。

仁王門扁額

吽形(左)と阿形(右)の仁王さん
仁王門前の狛犬の口に注目
よく見ると左右両方の狛犬の口が、どちらも「阿形(あぎょう)」=開口した形になっています。一般的に狛犬は口を開けた「阿形」と、口を閉じた「吽形(うんぎょう)」で一対をなしており、これはとても珍しいもの。
明治時代に寄進される折、東大寺南大門にある狛犬をモデルにして造られたことによります。
また、お釈迦さまの教えを大声で世に知らしめているともいわれています。

狛犬左・「阿」

狛犬右・こちらも「阿」