鎮魂と復興の祈りが刻まれた大日如来坐像、清水寺へ
先生と学生たちの想いに共感 京都伝統工芸大学校「陸前高田復興プロジェクト」

完成した大日如来坐像。光背まで含めると高さ3メートルに及ぶ大作です。

集められた流出松。

製材し寄木にしていきます。
2012年春、清水寺に大日如来さまの像が新しく奉納されます。制作いただいたのは、京都府南丹市園部町にある京都伝統工芸大学校の学生の皆さん。陸前高田の流出松を仏像に再生するという同校の「陸前高田復興プロジェクト」は、新聞などでも報道され、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
今回のよだん堂は、この大日如来坐像について、先生や学生さんへのインタビューも含めてご紹介しましょう。
大日如来坐像は、当山の塔頭のひとつである真福寺のご本尊を新調するために、京都伝統大学校に制作をお願いしていたものでした。
仏像彫刻専攻の学生たちの1年をかけた共同制作として、作業にあたっていただく矢先に東日本大震災が発生。先生や学生たちの「何かできることを」という熱い想いに当山も共感し、当初使用予定であったヒノキ材から、陸前高田市の名勝「高田松原」の流出松で、仏さまを作っていただくことになったのです。
>>次のページは、異例尽くしの制作現場です
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