
一般的な千手観音像と違い、左右の腕を頭上に高く挙げて化仏(けぶつ)を戴くお姿は清水寺独自のもので、
「清水型観音」と呼ばれています。
このお姿は、多大な観音力(かんのんりき)を発揮して現世利益を恵まれる十一面四十二臂千手観音像に、さらなる格別の観音力を表現したものです。
合掌している両手を除いた40本の腕のそれぞれに25の観音力が宿っており、合計して千手となります。
この千手はそれぞれの持物(じぶつ)・持ち物や印相(いんそう)・指の形により、出世や健康、五穀豊穣などさまざまなご利益があると同時に、万事を見通される目をもっておられるのです。
御本尊は、本堂最奥部内々陣(ないないじん)の厨子(ずし)内に秘仏として祀られ、厨子前に御本尊の姿を写した御前立仏(おまえだちぼとけ)を安置しています。
御開帳は、ご本尊が三十三身して衆生を救うという「観音経」の教えに因んで、33年毎に行われます。
近年では平成12年(2000)に通常の御開帳、平成20~21年(2008~2009)に特別に御開帳されました。

- 清水型十一面千手観音像の御前立仏




